Feng Haiying
Tsinghua University. Associate professor

The plan of the Lu Xun  translation digital encyclopedia

魯迅翻訳デジタル事典の構想

現在のデジタル辞書は主に検索形式、つまりキーワードを入力することで、それに関連する項目が表示され、さらに関連項目から必要な情報を選んで調べるという形であるが、本研究はこのような検索形式とは別のシステムを考えたい。現在、中国の近代作家魯迅の作品の日本語訳における問題点を作品ごとにデータにまとめ、デジタル事典形式で出す作業を行っている。言語辞書とは違い、翻訳に関する事典であるため、比較、対照が必要となる。それゆえ、基本的に原文と訳文の両方を載せなければならない。また、聖書や、シェークスピア作品のような行の通し番号も、翻訳問題を扱う時には難しい。実際、プログラマーにとっては、複雑な文節をどこで切るのかその作業が至難の技である。以上のような問題点を考慮しつつ、どのような方法で作っていくのか、翻訳事典のあり方を具体的なデータをあげながら考えてみる。また、翻訳の問題は中国から日本語のみならず、あらゆる言語の間で考えられることだと思う。